タイで初の献血に行ってアラサーの体力に限界を感じた
徐々に規制が緩和され、デパートも開き、活気が戻りつつありますが、特にネタもなく、気づけば1か月以上ブログを放置していました。
先日初めてタイで献血に行ってきました。
妹は献血が大好きで何度も通っていますが、私は日本にいたとき以来長らく献血していません。
今回はコロナの影響で2か月以上連続してタイに滞在しているので妹に連れて行ってもらいました。
タイで献血ができる条件
①健康な満17歳~70歳
②体重45㎏以上
③服薬中ではないこと
④3日以内に歯の治療を受けていないこと
⑤24時間以内の飲酒がないこと
⑦心臓、肝臓、肺、血液関係の病気、癌、止血に問題がある等での受療歴がないこと
⑧12ヶ月以内にタトゥーやボディピアス等の施術歴がないこと
⑨3年以内に薬物依存の経歴がないこと
⑩1980年以降イギリスで輸血を受けたことがないこと
⑪1980年~1996年の間に3か月以上イギリスでの滞在歴がないこと、もしくは1980年以降ヨーロッパに5年以上の滞在歴がないこと
⑫大きな手術を受けた場合は6か月以上、小さな手術の場合は7日以上献血まで空けること、輸血を受けたことがある場合は1年以上空けること
⑬パートナー以外や同性間の性交渉等の経験がないこと
参考:Blood Donation | Welcome to The Thai Red Cross Society
※長々と適当に訳してみましたが、詳しくは問診票をご確認ください。
持参するもの
- パスポート等の身分証明書
※今回私は提出を求められませんでした。
タイで献血ができる場所
公式ウェブサイト:National Blood Center, Thai Red Cross Society
電話:02-256-4300
住所:1871 Henri Dunant Road, Pathum Wan, Pathum Wan District, Bangkok 10330
営業時間: 平日午前7時30分~午後7時30分、土・日・祝日午前8時30分~午後3時30分
アクセス
MRTサムヤーン駅から徒歩約10分
入口はこんな感じです。
青いガラスの建物です。
入口で献血を終えた多くのタイ人が写真撮影しています。
献血の種類
色々あるようですが、今回は全血献血を受けました。
成分献血の受け方等は確認していません。
献血の手順
①問診票の記入
入るとすぐに問診票を記入します。
市役所のように記入台とたくさんの問診表が置かれているのでセルフサービスです。
英語の問診票もあります。探しましょう。
必要事項を記入し、裏面のチェック項目も記入します。
献血ができる条件を満たしているかどうか確認するものです。
また、今回は2枚目にコロナに関することを問う用紙もありました。
②血圧測定
問診票を記入したら次は血圧測定です。
セルフサービスです。
腕をつっこんでスタートボタンを押すだけです。
結果の用紙が出てきたら近くにいるスタッフさんに渡し、問診票にホチキスで留めてもらいます。
しかしここで問題が…。
姉妹揃って血圧が低すぎるということでNGをくらいました。
最高血圧100/最低血圧60が下限、最低血圧160/最低血圧100が上限だそうです。
すぐ近くに給水所があるので、そこで水を飲むようスタッフさんよりアドバイスをいただきます。
飲み放題です。
水をコップに2杯飲み、再度挑戦しますがやはり水を少し飲んだくらいでは血圧は上がりません。
むしろ下がったので、運動がてらに歩くことにします。
この日は母が車で出かけたついでに乗せてもらっていたので朝から全く運動をしていない状態でした。
2人でチャムチュリースクエアまで歩き、これでダメなら諦めようと言いながらまた歩いて戻ります。
ここで妹はクリアしたのですが、私はまたNG。
一応もう一杯お水を飲んで測り直すと…100/60でギリギリクリア!
これでようやく次のステップに進めます。
③受付
2番窓口に進み、受付をします。
ここで通常パスポート等の身分証明書を提示する必要があるようですが、今回私は求められませんでした。(テキトータイランド)
初めてなので簡易の献血カードと受付番号札を受け取り、次に進みます。
簡易のカードはペラペラの紙ですが、2回目以降はしっかりしたカードをいただけるようです。(語彙力)
④検査
先ほどいただいた受付番号を呼ばれたら、検査に進みます。
指先をパチンと小さな針で穴を開けて血を2滴ほどプレパラートに取り出し、何やら機械に入れたり、血の上に液体を垂らし、変化した色を確認していました。
A型ですね⁉と確認され、ここで鉄分とビタミンのお薬をいただきました。
寝る前に1錠飲むように、とのこと。
Ferrous Fumarate 200mgという貧血予防のお薬のようです。
検索するとヒットしたNHSのウェブサイトの情報がわかりやすかったです。
飲む前にしっかり読むべきだったというお話は後半で…。
また、今回私は初めての献血ということで、このようなシールを貼るように言われました。
貼りなさいとだけ言われ、タイ語が読めない私は❝検査済❞みたいなシールかな、と思っていたんですが、タイ語が読める妹曰く「初めての献血です。面倒を見てください。」という内容だそうです。
親切~!!!!!
おかげ様でどのステップでもスタッフさんや献血に来ている一般の方にまで気にかけてくださいました。
⑤問診
検査が終わったら先生の問診です。
熱を測り、問診票を見ながら簡単な質問に答えます。
ちなみに1つ前の血液検査の際、問診表を確認してくれた看護師さんに問診票の「For Male」の項目にもチェックを入れるよう言われました。(同性間の性交渉経験があるか否か等の質問…。)
先生には姉妹揃って眉毛はタトゥーじゃないのかと疑われました。
元気はつらつなおもしろい女医さんでした。
お昼前だったので、先に隣の屋台(?)で何かを食べてくるよう言われます。
献血後に姉妹で韓国焼肉に行く予定だったのですが、血圧測定で思わぬ時間を取られてしまいました。
お腹も空いていたので、クィッティアオを食べました。
こちらなんと1杯30バーツ!!
献血者のために安価で提供しているそうです。
量は少ないので3杯は軽く食べられそうです。
⑥順番待ち
食べ終わって戻ると問診票を返してくれるので、2階に上がってまた番号札をもらいます。
次がいよいよ献血なんですが、ここで100人待ち状態でした。
しかし大部屋が2部屋あり、回転は速かったです。
⑦献血
残念ながら妹とは別室になり、ここで離ればなれになってしまいましたが、❝初めてです❞シールのおかげで優しいタイ人に誘導していただきました。
採血を右腕でするか、左腕でするか、自分で選び、希望の列に並びます。
なぜか左腕は右の列、右腕は左の列に並びました。(アメイジングタイランド)
順番がきたら指定されたソファ(稲妻型の椅子)に腰掛けます。
謎に手の平を消毒させられます。
お目汚し失礼致します。
コソコソ撮ったので、自分の豚足が全然映えませんでした。
またショートパンツを履いていたので、布で覆ってくださいました。
そしてここで初めての献血バッジをいただきました!
可愛い。
回数に応じてバッジをいただけるそうです。
そして針を刺し、握り棒を握らされます。
途中でもっと強く長く握って、はい、離して~と指導が入りました。
すぐ横に採血している機械があり、そこで何ml採っているか見えるそうです。
気づかなかったので確認していませんでした。
ちなみに私、血が苦手なので極力何も考えないように、何も見ないように気をつけていました。
日本では体重50㎏未満の場合は全血200mlの採血ですが、タイは45㎏以上で350ml~450mlと看護師さんが体重に応じて採血量を決めているようです。
ちなみに妹は450ml採られたそうです。
私は妹より身長も体重も少し小柄なので450mlも採られていないはず…。
50㎏以下なので日本ではよく成分献血400mlをしていました。
終了。
10分ちょっとだったと思います。
しばらくその場で安静にし、5分程経ったら看護師さんがサバイディーマイ?と聞いてくれるので、大丈夫と答えたら退出してOKです。
⑧休息
隣に休息室があるので、そこでご褒美をいただきます。
プレートが可愛い。
この日はポカリスウェットがイベントで出張に来ていたので、500mlのポカリも特別にいただきました。
ここで妹と合流しました。
色々と選べることを知らず、手前にあったものを適当に取ったので、氷がたくさん入ったミロは妹のホットミロと交換してもらいました。
右下はなんと、茹で卵です。
お腹は空いていなかったので、食べ物は持って帰ることにして初めての献血は無事終了です。
献血の後
献血を終えた後はしっかり食べて休養することが大切です。
ここでアラサーの体力の衰えを身をもって実感することとなります。
当日
先ほどクィッティアオを食べてしまったので、焼肉はまた後日にしよう、ということで計画変更。
せっかくロックダウンも緩和されたので、買い物をしようと久しぶりにサイアムに行くことに。
歩ける歩ける、と言う妹について約20分歩いてサイアムに…
この日は日差しも弱く暑くなかったので歩けましたが、暑かったら絶対無理。
しかしショッピング中、しゃがんだ後に立ち上がると、少し立ち眩みがする気がして、お腹は空いていないものの何か食べたほうがいいかもしれない、と思い、何食べる~と彷徨っているうちに突然限界に達し、近くのベンチに腰掛けました。
貧血です。
身体に力が入らず、その場で横になりたい気分でしたが、良い大人なので大騒ぎになって救急車を呼ばれたりしたら…、献血して貧血で倒れたなんて恥ずかしすぎる…と理性を奮い立たせ、なんとか座ったままの態勢を維持します。
妹がポカリを空けてくれたり、いただいたばかりの貧血の薬を出してくれたり、茹で卵を食べさせてくれたり、介護をしてくれたおかげでしばらくすると歩けるくらいまでには回復しました。
その後Godivaに入り、ホットチョコを飲み、妹にはおいしいケーキをご馳走させていただきました。
その日は夕食後、そして寝る前にももう一度貧血の薬を飲みました。
翌日
そして翌日…朝からまた身体に力が入らず、朝ご飯は食べたものの、また貧血の薬を飲んで半日以上眠っていました。
この日も合計3錠貧血の薬を飲みました。
2日後
前日ずっと横になっていたのに夜もしっかり寝たせいか、腰痛と肩こりに見舞われます。
また、発熱、悪寒、食欲不振、下痢にも見舞われます。
次から次に襲い掛かってくる不調にアラサーの体力の限界を感じ、ショックを隠し切れません。
参考:Ferrous fumarate: medicine for treating iron deficiency anaemia - NHS
食欲不振や下痢はどうやらここ2日間で計6錠飲んだ貧血のお薬の副作用のようです。
というわけで、貧血症状は改善されていたように感じたので薬の服用を中止します。
空腹時に飲まないと吸収があまりよくないようです。
だから寝る前に1錠なんですね。
用法容量はしっかり守りましょう。
腰痛、肩こりは痛み止めを飲み、サロンパスでなんとかごまかしました。
3日後
まだ急にお腹が痛くなって御手洗いに駆け込むことはありますが、昨日は薬を1錠も飲まなかったので、徐々に回復している気がします。
しかし腰痛、肩こりは継続しているのでサロンパスのお世話になっています。
感想
学んだこと…
- 血圧が低めの人は無理に献血をしない
- 自分が年老いたことを受け入れる
献血をして自分が体調を崩していたら元も子もありません。
人に迷惑をかけないためにも私はもう献血は控えようと思いました。
特に女性にとって血液はとても大切ですよね。
しかし良い経験になり、勉強ができたので今回は収穫とします。
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インスタグラム: @sistersinbkk